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夏前に業務用エアコンを清掃すべき理由|オフィス・店舗の空調トラブルを防ぐチェックポイント

冷房を本格的に稼働させる夏場を控えたこの時期は、エアコンの状態を確認しておきたいタイミングです。特に、オフィスや店舗、クリニックなど不特定多数が出入りする施設では、空調の状態がスタッフの健康状態やお客様の満足度を左右することも少なくありません。

もし「冷房をつけたらカビ臭い」「去年より効きが悪い気がする」「以前より電気代が高くなっている」などの違和感がある場合、それはエアコンの内部に蓄積した汚れが原因かもしれません。オフィスや店舗で使用する業務用エアコンは、家庭用と比べて構造が複雑で、稼働時間も長くなりがちです。汚れや不調を放置していると、故障にもつながりかねません。

この記事では、業務用エアコンを夏前に清掃しておくべき理由について解説します。不調を見分けるポイントや自社でできる清掃、プロに依頼するべき清掃についてもご紹介しますので「暑さが本格化する前に空調環境を整えておきたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

業務用エアコンは家庭用と何が違うのか

業務用エアコンは、家庭用と比べて汚れがたまりやすく、不調にも気づきにくい構造になっています。まずは業務用エアコンならではの特徴を整理しておきましょう。

業務用エアコンの特徴

業務用エアコンには、家庭用とは異なるいくつかの特徴があります。

  • 設置方式が多様
    業務用エアコンは、天井埋込型・天吊型・床置型などさまざまな形があり、内部の構造も複雑です。分解や点検には専門知識が必要になります。
  • 家庭用にはない部品が多い
    業務用エアコンは、ドレンポンプや長い冷媒配管、大型の送風ファンなどを備えた機種もあり、家庭用と比べて構造が複雑です。その分、汚れがたまるポイントも増えやすくなります。
  • 内部の状態を確認しにくい
    業務用エアコンは、天井に設置されているケースが多く、吹き出し口から目視できる範囲は限られます。そのため、汚れに気づきにくい傾向があります。

また、店舗や施設では営業時間中つけっぱなしで運転することも多く、稼働時間の長さも業務用エアコンならではの特徴です。家庭用と比べて短期間でホコリやカビが蓄積しやすい点にも注意が必要です。

業種によって異なる汚れの傾向

業務用エアコンの汚れ方は、設置されている業種や使用環境によって大きく異なります。代表的な業種ごとの汚れの特徴と注意点を、以下にまとめました。

業種汚れの特徴注意すべきポイント
飲食店油煙や湿気の影響で、内部にベタつく汚れがたまりやすい厨房近くのエアコンは特に汚れやすく、清掃頻度を上げる必要がある
美容室整髪料のミストや細かい毛がフィルターに付着しやすいフィルターの目詰まりが起きやすく、風量低下を感じやすい
クリニック・介護施設長時間の稼働や加湿器との併用でホコリや湿気がこもりやすい施設の衛生管理上、空気を介したカビ・ホコリの影響にも配慮する必要がある
オフィス稼働時間が長く、紙類や衣類の繊維、ホコリが蓄積しやすい会議室など密閉度が高い場所では、臭いや空気のこもりが出やすい

このように、業務用エアコンは家庭用と比べて汚れやすく、業種によってもたまりやすい汚れが異なります。清掃の必要性や頻度を考える際には、こうした特徴を踏まえておくことが大切です。

夏前に業務用エアコンを清掃しておきたい3つの理由

業務用エアコンは、問題なく動いているように見えても、内部には少しずつ汚れがたまっていきます。目に見える不調が出たときには、すでに汚れがかなり進行しているケースも珍しくありません。ここでは、夏前のタイミングで業務用エアコンを清掃しておきたい理由を3つ紹介します。

1. 夏場は清掃業者の予約が取りにくい

冷房を使い始めてからエアコンの不調に気づいても、その時期にはすでに清掃業者への依頼が集中している可能性があります。特に業務用エアコンの清掃は、分解洗浄や養生を含めると1台あたりの作業時間が長く、業者が1日に対応できる件数にも限りがあります。夏場は依頼が集中するため、複数台をまとめて清掃したい場合は特に、希望のスケジュールが確保しにくくなります。

夏本番を迎える前に清掃を済ませておけば日程の調整がしやすく、営業や業務への影響も抑えやすいです。慌てて手配するよりも、冷房を本格稼働させる前に点検・清掃を進めておく方が安心です。

2. 毎日いる人ほど、空調の劣化に気づきにくい

エアコンの効きが少しずつ落ちたり、かすかな臭いが出始めたりしても、毎日その空間にいる管理者やスタッフは変化に慣れてしまい、気づけないことがあります。一方で、初めて来店されたお客様は敏感です。「店内の空気がこもっている」「なんとなく臭いが気になる」といった違和感は、店舗の印象にも影響しかねません。

特に夏場は冷房の稼働時間が長くなる分、空調の不調が目につきやすくなります。本格的に暑くなる前に、一度エアコンの状態を確認しておくと安心です。

3. 故障や部品交換のリスクが高まる

フィルターや内部にホコリが蓄積した状態で運転を続けると、エアコンには通常以上の負荷がかかります。この状態が長く続くと、モーターや圧縮機といった主要部品の劣化が早まり、故障のリスクが高まります。

また、ホコリが蓄積した環境はカビの温床にもなりやすく、熱交換器やドレンパンの腐食・詰まりを引き起こすこともあります。こうなると通常の清掃では対処しきれず、部品交換や修理が必要になるケースも出てきます。

夏場は冷房の稼働率が一気に上がるため、内部に汚れを抱えたままフル稼働させると、故障が起きるリスクもその分高まります。本格的に暑くなる前に、点検もかねて清掃を済ませておくのがおすすめです。

参考記事:見えない場所こそプロの腕の見せ所!エアコン内部・浴室・換気扇の清掃を怠るリスクとは?

清掃が必要なエアコンに見られる4つの症状

エアコンは、臭いや効きの悪さ、電気代の変化などが不調のサインとして表れている場合があります。以下のような症状がある場合は、清掃を検討しましょう。

1. カビ臭い・嫌な臭いがする

冷房をつけたときにカビのような臭いや不快な臭いを感じる場合、エアコン内部にカビやホコリがたまっている可能性があります。換気をすれば一時的に薄れることもありますが、運転するたびに同じ臭いが出るようであれば、清掃が必要な段階と考えてよいでしょう。

2. 冷房の効きが悪い

設定温度を下げてもなかなか涼しくならない、風量が弱い、部屋全体に冷気が行き渡らない。こうした症状がある場合は、フィルターや熱交換器に汚れが付着し、エアコン本来の性能を発揮できていない可能性があります。

「故障かもしれない」と思って点検を依頼したところ、実際には内部の汚れが原因だったというケースもあります。冷房の効きが悪いと感じたら、まずはフィルターの状態や吹き出し口まわりの汚れを確認してみましょう。

3. 電気代が上がっている

使用時間や設定温度が大きく変わっていないにもかかわらず電気代が上がっている場合、エアコンに余計な負荷がかかっている可能性があります。

内部に汚れがたまると空気の流れが悪くなり、設定温度まで冷やすために多くの電力を消費します。ダイキン工業の試算では、フィルターを1年間掃除しなかった場合に消費電力量が約25%増加するという試算が報告されています(出典:ダイキン工業)。業務用エアコンは稼働時間が長く、複数台を使用している施設も多いため、1台の効率が落ちるだけでも月々の電気代に影響しやすくなります。

4. 吹き出し口やルーバーに黒い汚れが見える

吹き出し口やルーバー付近に黒ずみや汚れが付着している場合、エアコン内部にもカビやホコリが広がっている可能性があります。表面の汚れは目につきやすい分、拭き取るだけで済ませてしまいがちですが、見える範囲に汚れが出ているということは、内部の汚れも進行しているサインです。

特に天井埋込型の業務用エアコンでは、普段の目線から吹き出し口の状態を確認しにくいこともあります。一度、脚立などを使って吹き出し口まわりの状態をチェックしておきましょう。

自社でできる清掃とプロに任せる清掃の線引き

エアコンの清掃は、自社で日常的にできることもあります。一方で、エアコン内部の分解洗浄は専門業者でないと難しい作業です。「どこまでを自分たちでやって、どこからプロに頼むか」をあらかじめ整理しておくと、清掃の計画が立てやすくなります。

自社でできる清掃

日常的な管理として自社で行いやすいのは、フィルターのホコリ除去、外装の拭き取り、吹き出し口まわりの目視確認などです。

  • フィルターの清掃
    フィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取るか水洗いし、しっかり乾かしてから戻します。
  • 外装の拭き取り
    エアコン本体の外装やパネルを、かたく絞った布で拭きましょう。洗剤を使う場合は中性洗剤を薄めたものを使用するのがおすすめです。
  • 吹き出し口・ルーバーの確認と清掃
    吹き出し口やルーバーに付着した汚れを柔らかい布などで拭き取ります。

専門業者に相談した方がよい清掃

一方で、熱交換器や送風ファンなど、エアコン内部の清掃は専門業者に任せるのが安心です。

  • 熱交換器の洗浄
    臭いの根本原因になりやすい箇所です。内部に付着したカビやホコリを高圧洗浄で除去します。
  • 送風ファンの分解洗浄
    ファンの奥まで汚れが広がっている場合、表面の拭き取りでは対処しきれないため、分解して洗浄する必要があります。
  • ドレンパン・配管の清掃
    水の排出経路が詰まると水漏れの原因になります。構造が複雑なため、専門の業者に洗浄を依頼するのが安心です。

無理に内部を清掃しようとすると、部品の破損や水漏れ、故障につながる可能性があります。内部の不調が疑われる場合は無理をせず、まずは専門業者に相談しましょう。

自社でできる日常管理と、専門業者による内部洗浄を組み合わせることで、業務用エアコンを清潔で効率のよい状態に保ちやすくなります。

業者に依頼する前に整理しておきたいこと

業務用エアコンの清掃を専門業者に依頼する際は、事前にエアコンの状況や希望条件を整理しておくと、見積もりや作業日の調整がスムーズに進みます。特に、複数台のエアコンをまとめて清掃したい場合や、営業時間外の作業を希望する場合は、あらかじめ以下の点を確認しておきましょう。

  1. 前回の清掃時期
    前回いつ内部洗浄を行ったかを確認しておきましょう。1年以上清掃していない場合や、稼働時間が長い環境では、内部に汚れがたまっている可能性があります。
  2. エアコンの台数・種類・設置場所
    清掃したいエアコンの台数や、天井埋込型・天吊型・壁掛型などの種類を整理しておくと、見積もりが出しやすくなります。設置場所が高所にある場合や、作業しにくい場所にある場合も、事前に伝えておくと安心です。
  3. 作業できる曜日・時間帯
    店舗やクリニック、オフィスでは、営業時間中に作業しにくいケースもあります。定休日や営業時間外など、作業を依頼しやすい曜日・時間帯をあらかじめ決めておきましょう。作業中は床や什器への養生も必要になるため、養生の範囲や対応もあわせて確認しておくと安心です。
  4. 希望する清掃範囲
    フィルターや外装の清掃だけでよいのか、熱交換器や送風ファンまで含めた分解洗浄を希望するのかによって、作業内容や費用は変わります。臭いや効きの悪さが気になる場合は、その症状もあわせて相談するとよいでしょう。

冷房を本格的に使い始める時期が近づくと、エアコン清掃の依頼は増えやすくなります。希望の日程で作業を進めるためにも、気になる症状がある場合は早めに相談しておくと安心です。

参考記事:新年度を気持ちよく迎えるために|オフィス・店舗の「定期清掃契約」という選択肢

まとめ

本記事では、夏前に業務用エアコンを清掃しておくべき理由について解説しました。

  • 業務用エアコンは家庭用と比べて構造が複雑で、汚れに気づきにくい。業種によって汚れ方も異なる
  • 「カビ臭い」「効きが悪い」「電気代が上がった」は、内部に汚れがたまっているサイン
  • 夏場は清掃の依頼が集中するため、早めに依頼するのがおすすめ
  • 自社でもできる清掃はフィルター・外装の手入れ。内部の清掃は専門業者に依頼する
  • 業者への依頼前に、台数・種類・希望時間帯・清掃範囲を整理しておくとスムーズ

暑くなってから「冷房が効かない」「臭いがひどい」と慌てるのではなく、今のうちに点検・清掃を済ませておくことで、安心して夏を迎えられます。まずはエアコンの状態を確認することから始めてみてください。

業務用エアコンの清掃は雄英美装にご相談ください

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神戸を拠点に関西一円で建築美装とハウスクリーニングを手がける美装職人が、現場の状況を確認した上で、適切な清掃プランをご提案いたします。お見積もりは無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。

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