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雄英美装のブログ

大掃除は何から始める?プロ直伝の順番と段取りの立て方

はじめに

12月は仕事や年末の行事が重なり、忙しくなる季節。「大掃除をしたいけど、手が回らないまま年末を迎えてしまった」という経験を持つ方も多いのではないでしょうか? 

大掃除をスムーズに終わらせる鍵は「事前の計画」です。どこを優先し、どの順番で進めるかを決めておくだけで、無駄が減り、掃除にかかる時間に大きな違いが出ます。
プロの現場でも「掃除は段取りが8割」と言われるほどで、事前の準備がしっかりできていれば、当日の作業は驚くほどスムーズになります。

本記事では、年末の大掃除に向けた「効率的な清掃計画」の立て方や「掃除を効率的に進めるテクニック」そして「プロに清掃を依頼した方が良い箇所」について解説します。 

「効率的に大掃除を済ませて、余裕を持って新年を迎えたい」という方は是非参考にしてみてください。

大掃除の計画作りと事前の準備

大掃除が長引く原因の多くは、思いついた場所から手をつけてしまうことです。
プロの現場では、作業に入る前に「どこを、何人で、いつまでに終わらせるか」という計画を立てます。家庭の大掃除も、作業前に「清掃する範囲」「順番や作業時間の目安」を決めておくことで、掃除を無駄なく進めやすくなります。

清掃の計画の立て方

清掃の計画を立てるときは、次の3ステップで考えると整理しやすくなります。

1.スケジュールを確認する

最初に年末のゴミ収集日を確認しましょう。
特に年末になると、ゴミ収集日が通常の日程と変わることが多いです。不要品や粗大ゴミをいつまでに出せるかで「収納の整理」や「大型家具の入れ替え」に使える日程が変わるため、可燃ゴミや不燃ゴミ、粗大ゴミなど、それぞれの最終収集日を確認しておきましょう。

あわせて、家族の予定と照らし合わせて「何日間掃除するか」「1日あたり何時間作業できるか」なども大まかに決めておきます。
この2つを先に押さえておくと「この日までに整理を終える」「この日に水回りを集中的にやる」といった土台が決まり、無理のない計画に落とし込みやすくなります。

2.エリアごとに優先度とゴールを決める

次に、リビング、玄関、キッチン、浴室など、掃除したい場所をすべて書き出し、エリアごとに優先度をつけます。その際、

  • 利用頻度が高く、汚れがたまりやすい場所か
  • 来客や家族の目に付きやすい場所か
  • 衛生面やニオイの原因になりやすい場所か(水回り・トイレなど)

といった視点で「必ず年内に仕上げたい場所」「時間に余裕があれば手を入れたい場所」に分けておきます。同時に「今回はここまでできれば合格」というゴールのラインも決めておくと、時間が足りなくなったときの判断がしやすくなります。

3.作業リストと当日の段取りを決める

エリアと優先度が決まったら、「どの順番でどんな作業を行うか」を具体的なリストに落とし込みます。「窓まわりの拭き掃除」「ベランダの掃き掃除」「キッチンの油汚れの掃除」のように清掃内容を書き出し、それぞれに「おおよその所要時間」と「使う道具・洗剤」をメモしておきましょう。

あわせて、粗大ゴミ・不用品の一時置き場や、家具を動かしたときの仮置きスペースといった「モノの置き場」も事前に決めておくと、当日の作業がスムーズになり、転倒などのトラブルを防ぎやすくなります。
こうして作業リストと段取りを決めたうえで、カレンダーやノートに「いつ・どこを・どこまでやるか」を書き込んでおくと、途中で何をすれば良いか迷わずに済み、全体の作業時間も短縮できるでしょう。

もし、どうしても大掃除にまとまった時間が取れないときは「ここだけは掃除しておきたい」という場所を2〜3箇所に絞り、「この場所に2時間」といった形で時間を区切って進めてみてください。時間が限られているときほど、しっかり計画を立てておくことが効果的です。

作業リストの例

エリア作業内容優先度担当者予定日時間
玄関たたきの掃き掃除・水拭き12/231時間
リビング棚・テレビまわりの拭き掃除12/23
リビング床の掃除機がけ・水拭き12/24
キッチンコンロ・壁まわりの油汚れ落とし12/25
浴室浴槽・床・壁の洗浄12/26
トイレ便器・床・壁の拭き掃除12/27
ゴミ・不要品不要品の仕分け(可燃/不燃/資源)12/28

リストは簡単なものでOKです。このように「エリア」「作業内容」「優先度」「予定日」などを書き出しておくと、家族やスタッフとも共有しやすくなり、当日はこの表を見ながらチェックしていくだけで進行管理ができます。

必要な清掃道具・洗剤の準備

作業を始めてから「洗剤が足りない」「道具が見つからない」と気付くと、せっかく立てた大掃除の予定が台無しになってしまいます。計画を踏まえて必要な道具は事前に確認しておきましょう。

洗剤

  • 中性洗剤
    窓、床、家具など幅広く使える洗剤です。建材を傷めにくい性質のため、大掃除の際は重宝します。食器用洗剤でも代用できますので、用意しておきましょう。
  • 重曹・セスキ炭酸ソーダ
    油汚れ、手垢、ビニールクロスの黒ずみなど酸性汚れに適しています。
  • クエン酸(酸性)
    シンクの水垢、トイレの黄ばみ(尿石)、浴室鏡の白いくもりなどのアルカリ性汚れに効果があります。
  • カビ取り剤
    浴室のパッキンやタイル目地のカビに使用します。

アルカリ性洗剤や酸性洗剤の中には強力なものもあり、使用方法を誤ると建材を傷つけてしまう場合があります。必ず目立たないところでテストしてから使用するようにしましょう。

また、塩素系のカビ取り剤は酸性洗剤と混ざると有毒ガスが発生する場合があるので、必ず単独で使用し、十分に換気してください。必要に応じて保護メガネもあると安心です。

清掃道具

  • マイクロファイバークロス(複数枚)
    掃除効率が高く、乾拭き・水拭きのどちらにも使えます。
  • スポンジ・ブラシ類
    やわらかいスポンジのほか、歯ブラシなど細部に届く道具があると、溝や蛇口まわりの掃除がスムーズです。
  • スクイージー(水切りワイパー)
    プロもハウスクリーニングの現場で使用する清掃道具。窓掃除の時短につながり、仕上がりも均一になります。
  • 使い捨て布(ウエス)
    古いTシャツやタオルを切ったもの。拭いたらそのまま捨てられるので油汚れの掃除などに便利です。
  • ゴム手袋・マスク
    強い洗剤や冷水から手肌を守り、ホコリ・カビを吸い込むのを防ぎます。

清掃に必要な洗剤や清掃道具は、年末になってから揃えようとしても人気商品だと品切れになっている場合もあります。大掃除を始める1週間前を目処に揃えておくと安心です。

効率的に進める清掃テクニック

計画と道具の準備が整ったら、次は実際の作業です。ここからは「効率的な清掃のコツ」について解説します。

プロが実践する「無駄を生まない動き方」

まずは、ハウスクリーニングのプロも現場で実践している「無駄を生まない動き方」についてご紹介します。

  • 原則1:「上から下へ」
    ホコリは必ず下へ落ちます。床を仕上げてから照明のホコリを払うと、床が再び汚れ、作業が二度になるため効率が下がります。天井 → 照明器具 → カーテンレール → 家具の上 → 壁面 → 床と「上から下」を意識して清掃を進めましょう。
    2階建ての場合も、上階から下階へと降りながら進めると無駄がありません。
  • 原則2:「奥から手前へ」
    部屋の奥から入り口(出口)へ向かって後退しながら掃除を進めます。踏み跡を残さず、仕上げた場所を汚さないための動き方が重要です。ワックスがけだけでなく、通常の拭き掃除でも同様です。
  • 原則3:「待ちの時間」を有効活用する
    「換気扇のファンを洗剤につける」「浴室のカビ取り剤を塗布しておく」などの工程はしばらく放置しておかないといけないため、最初にやっておくのがおすすめです。こうしておくことで、待っている間に違う箇所の掃除が進められますし、薬剤が効いたタイミングで洗い流すだけで良いため効率的です。

一つひとつは簡単ですが、徹底すると仕上がりの質や時間が大きく変わってきます。ハウスクリーニングのプロも日頃意識している部分ですので、参考にしてみてください。

ご家庭で取り組みやすい、大掃除を効率化するコツ

これらの基本原則に加えて、ご家庭の大掃除に取り入れやすい「ちょっとした工夫」もご紹介します。

1. 掃除は午前中に始める

大掃除は可能な限り午前中の早い時間に始めましょう。朝の自然光は汚れが見えやすいので見落としが減ります。また、家具の移動、高所の清掃などの重労働は体力を集中力があるうちに優先的に終わらせることで、午後は比較的軽い作業に回せて余裕を持って作業することができます。

2. 「ついで掃除」を意識する

2階から1階へ降りる際にゴミ袋を持って降りる、キッチンからリビングへ移動する際に使った雑巾やスプレーボトルを一緒に運ぶなど、移動のたびに「ついでに何かできないか」を考えることで、移動の無駄を減らし、結果として全体の作業時間の短縮につながります。

3. 家にあるものを活用する

専用の道具を買わなくても、家にあるもので十分代用できるケースは多くあります。

  • 割り箸や竹串
    サッシの溝や排水口の細かい部分の汚れ取りに便利です。
  • 使い古しの歯ブラシ
    蛇口の根元、タイルの目地など細部のブラッシングに使用できます。
  • キッチンペーパー
    油汚れの拭き取りに使い、そのまま捨てられるので便利です。
  • 古いストッキング
    静電気でホコリを吸着。ハンガーに巻きつければ家具の裏側のホコリ取りに使えます。

あるものを上手く活用して掃除をすると、コストを抑えながら効率を上げることができます。是非参考にしてみてください。

プロに依頼すべきポイントとタイミング

中には無理に手を出すとけがや故障につながりやすい「プロに依頼した方が良い箇所」もあります。無理をせず、早めにプロに依頼する箇所を決めておくことで、より安全にスムーズに清掃が進められるでしょう。

プロに清掃を依頼すべき場所

次のような箇所は、専門知識や専用機材が必要になる場合が多く、自分で掃除するのが難しい箇所です。

  1. エアコン内部(分解洗浄)
    フィルター掃除は家庭でも対応できますが、アルミフィンや送風ファンにたまったカビ・ホコリなどは完全に取り除くことは難しく、却ってカビの原因になる場合や故障につながる恐れもあります。
  2. レンジフード(換気扇)のシロッコファン
    レンジフードは構造が複雑で、油で固着したファンを無理に外そうとして変形させてしまったり、強い洗剤で塗装を傷めてしまったりする場合があります。
  3. 浴室の鏡のウロコ・石化した水垢
    鏡にこびりついた白いウロコ状の汚れ(シリカスケール)は非常に硬く、専用パッドで研磨して落とします。力加減を誤ると、鏡そのものに深い傷が入ることもあります。また、蛇口周りの石のように固まった水垢は酸性洗剤で除去しますが、濃度や置き時間を間違えると金属が変色するおそれがあります。
  1. フローリングのワックス剥離と塗り直し
    古いワックスが黒ずんできたフローリングは、一度ワックスを剥がしてから塗り直す必要があります。この剥離作業は、水分量や洗剤の扱いを誤ると床材内部に水が染み込み、反りや変色などのトラブルにつながることがあります。

年末の大掃除は時間が限られていることもあり、つい無理をしてしまうことがあります。自己流で解決しようとせず、気になる場合はハウスクリーニングの専門業者に相談する方が安心です。

プロへの依頼はお早めに

「プロの清掃業者に頼みたい」と思ったとき、大切なのが依頼のタイミングです。ハウスクリーニング業界は、12月はもっとも予約が集中する時期です。とくに12月中旬以降は希望日に予約を取ることが難しくなるので、ハウスクリーニングのプロに依頼する場合は「できるだけ早めに」がおすすめです。

まとめ

本記事では、年末の大掃除に向けた「清掃計画の立て方」「効率よく進めるコツ」「プロに任せた方がよい箇所」についてお伝えしました。

大掃除の目的は、家族が気持ちよく新年を迎えられる状態に整えることです。そのためには「ここはしっかり」「ここは今年は最低限」とメリハリをつけて進めることが大切です。

そのために、事前に計画を立てて優先順位を決め、動線を工夫しながら進めてみてください。そして、頑固な汚れや専門技術が必要な箇所は、無理をせずハウスクリーニングのプロへの依頼も検討してください。

自分でできることとプロに任せることを上手に使い分けることで、より効率的で安全な大掃除を実現しましょう。

年末の大掃除で「ここだけはプロに任せたい」「計画は立てたけれど時間が足りないかもしれない」と感じたときは、ぜひ一度雄英美装にご相談ください。水回りやエアコン、レンジフードなど、ご家庭では手を付けにくい箇所はもちろん、お住まいの状況に合わせたハウスクリーニングプランをご提案します。まずはお気軽にご連絡ください。