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雄英美装のブログ

リフォーム後の引き渡し前に要注意|「美装工事が入っていない」トラブルを防ぐチェックポイント

はじめに

リフォーム工事が完了し、いよいよ引き渡し。施主の方にとっても施工会社にとっても、一番気持ちよく終わりたい場面です。しかし、この段階で思わぬクレームやトラブルが起きてしまうことがあります。それが、引き渡し前の仕上げ清掃の問題です。

床に粉塵が残っている。クロスの糊が拭き取られていない。サッシや建具に手垢がついたまま。こうした指摘を受けた経験のある方も、中にはいらっしゃるかもしれません。仕上げ清掃に不備があるとせっかくの物件の印象を損ない、工務店やリフォーム会社の信頼にも影響してしまいます。

本記事では、リフォーム後の引き渡し時にトラブルのもとになりやすい汚れと、それを防ぐためのチェックポイントを、建築美装とハウスクリーニングの専門家である私たち「美装職人」の視点から解説します。施主の方はもちろん、工務店やリフォーム会社の現場担当の方にもお役立ていただける内容です。ぜひご覧ください。

美装工事とは|仕上がりを左右する専門清掃

リフォーム工事完了後の引き渡し時のトラブルを防ぐために、重要な役割を担っているのが美装工事です。

美装工事とは、新築やリフォームの工事完了後に行う仕上げの清掃です。洗い工事、引き渡し清掃とも呼ばれます。

家庭で行う掃除とは異なり、粉塵、糊、塗料、コーキング材、ガラスの養生跡など、工事で発生する特有の汚れを、建材や素材を傷めずに除去する専門的な作業です。美装工事が丁寧に行われるだけで、リフォームの仕上がりは格段に良くなり、物件の印象も大きく変わります。

似た言葉にハウスクリーニングがありますが、両者は役割が異なります。

  • ハウスクリーニング
    入居中や退去後の生活汚れを落とす清掃。日常生活で発生するホコリ、油汚れ、水垢などを取り除き、衛生的で快適な住環境を「維持」することが主な目的です。
  • 美装工事
    新築・リフォーム後の引き渡し清掃、賃貸物件の原状回復など、専門性が求められる場面での建物の資産価値を「維持・向上」を目的とする清掃。工事で発生した粉塵・糊・塗料などの建築特有の汚れを、素材ごとに洗剤や技法を使い分けて清掃する専門技術が必要です。

どちらもプロの清掃業者であることに変わりはありませんが、専門とする内容が異なる点が重要です。引き渡し前の仕上げ清掃は、建築美装の実績がある業者に依頼するのが安心でしょう。

(参考記事:「美装職人」と「お掃除サービス」は何が違う?後悔しない業者選びのために知るべき”美装職人の品質へのこだわり”を解説

引き渡し前に確認すべき現場のチェック箇所

リフォーム工事では解体、造作、塗装、クロス貼り、設備設置と、多くの工程が短期間に集中します。そのため工事中に発生した汚れが各所に残りやすく、引き渡し時に施主から指摘を受けるケースも少なくありません。

ここでは、汚れが残りやすい代表的な箇所とその原因をまとめました。施主の方が引き渡し時に確認する際にも、施工会社の方が自主検査を行う際にもお役立てください。

チェック箇所確認項目汚れの原因と注意点
床(フローリング、タイル、CFシート)・粉塵や木くずが残っていないか
・養生テープの糊跡が残っていないか
・塗料やコーキング材が付着していないか
・タイル目地にセメントや接着剤が残っていないか
解体や木工事で発生した粉塵は床全体に広がりやすく、ざっと掃除機をかけただけでは取りきれないことが多い。養生テープの糊跡は放置すると変色の原因になる。
巾木と廻り縁・巾木の上面に粉塵が溜まっていないか
・クロスの糊が巾木に付着していないか
・コーキング材のはみ出しがないか
壁と床の接合部は粉塵が溜まりやすく見落とされがち。クロス貼り替え後の糊が付着したまま乾くと白く浮き上がり、白い巾木では特に目立つ。
建具、ドア、ドアノブ・ドアノブや取っ手に手垢や汚れがないか
・建具表面に養生テープの跡が残っていないか
・蝶番や金物部分に塗料が付着していないか
工事期間中に職人が何度も触れるため手垢が付きやすい。養生で保護されていない部分は特に汚れやすく、新しく交換した建具でも汚れて見えてしまう。
窓ガラスとサッシ・ガラス面に養生テープの跡やシール材が残っていないか
・サッシレールに粉塵や塗料が入り込んでいないか
・ゴムパッキンのビートに汚れやカビがないか
ガラスの透明感は室内の明るさに直結。サッシレールは粉塵が入り込みやすく、溝の奥まで清掃されているかが仕上がりの差になる
水回り(キッチン、浴室、洗面台、トイレ)・シンクや洗面ボウルに金属粉やシール材の跡がないか
・水栓金具に指紋や汚れが残っていないか
・便器内部や背面に粉塵が溜まっていないか
・排水口にゴミや接着剤のカスがないか
設備の設置工事や配管工事に伴い、金属粉やシール材のカスが残りやすい。新品の設備は施主の期待が高く、わずかな汚れでも目につきやすい。
換気扇やエアコン周辺・換気扇のカバーやフィルターに粉塵が付着していないか
・エアコンの吹き出し口に粉塵が入り込んでいないか
・給気口や排気口の中にゴミが溜まっていないか
工事中の粉塵を吸い込みやすい設備。清掃せずに使い始めると室内に粉塵を撒き散らすおそれがある

いずれも簡易的な掃除だけでは落としにくい汚ればかりです。引き渡し前にこの表のポイントを押さえて現場を確認しておくだけでも、指摘やトラブルを大きく減らすことができます。

傷つけると修復が難しい素材の注意点

リフォーム工事後の汚れを除去する美装工事では、方法を誤ると建材そのものを傷つけてしまうことがあります。特に以下の素材は傷つけると修復が難しく、素材ごとの特性を踏まえた清掃の知識と技術が求められます。

  • 無垢材のフローリング
    無垢材は水分に弱く、強い洗剤や大量の水を使うとシミや変色を招きます。研磨剤入りの洗剤で擦れば表面の塗装が剥がれることも。素材に合った洗剤を選び、最小限の水分で作業する技術が必要です。
  • 天然石
    大理石や御影石などの天然石は酸性の洗剤に弱く、表面が白く変色したり光沢を失ったりすることがあります。一度傷ついた天然石の復元には研磨工事が必要で、コストも大きくなります。
  • ステンレスやメッキ製品
    ステンレスのシンクやメッキの水栓金具は、研磨方向を無視して擦ると細かい傷、いわゆるヘアラインがつき、光の加減で目立つようになります。新品の輝きを保つには、素材に適した方法で仕上げる必要があります。
  • 塗装面や化粧板
    塗装面や化粧板は、溶剤系の洗剤で拭くと塗膜が溶けたり色が変わったりすることがあります。リフォームで新しく塗装された面は乾燥が不十分な段階で強い洗剤を使うと塗膜を傷めるリスクがあり、注意が必要です。

こうした素材を傷めず美しく仕上げるには、素材ごとに洗剤や技法を使い分ける専門知識が欠かせません。だからこそ、美装工事の依頼先には建材への対応力が問われます。

(参考記事:物件を傷つけない洗剤の選び方|酸性・アルカリ性・中性洗剤の正しい使い分けと素材別の注意点

美装工事を外注する際の業者選びのポイント

工務店やリフォーム会社にとって、美装工事の外注先は工事全体の仕上がりを左右します。ここでは、外注先を選ぶ際に確認しておきたいポイントをご紹介します。

  • 建築美装の実績があるか
    リフォーム後の美装では、糊、塗料、コーキング材、粉塵など建築工事特有の汚れに対処できる経験と知識が欠かせません。依頼先に建築美装の実績があるかどうか、まず確認しましょう。
  • 素材に応じた清掃技術を持っているか
    前述の通り、無垢材、天然石、ステンレスなど、素材によって適切な清掃方法は異なります。素材ごとに洗剤、道具、技法を使い分けられるかどうかが見極めのポイントです。
  • 工期に合わせた対応ができるか
    リフォーム工事は予定通りに進まないことも多く、美装工事のスケジュールが急に前倒しになることもあります。短納期でも品質を落とさず対応できる体制があるかどうかは、外注先を選ぶうえで見通せない判断基準です。

見積書で確認すべきポイント

外注先を選ぶのと合わせて、見積書に美装工事の範囲を明確に記載しておくことも重要です。範囲が曖昧なまま進めると「引き渡し後に清掃してもらえると思っていた」などの認識の違いから、施主との信頼関係にもひびが入りかねません。

  • 美装工事または引き渡し清掃の項目があるか
    清掃費用が明記されていなければ、工事完了後の清掃が含まれていない可能性があります。当然含まれていると思い込まず、必ずチェックするようにしましょう。
  • 清掃の範囲が具体的に記載されているか
    簡易清掃なのか全室清掃なのか、水回りや窓ガラスは含まれるのか。範囲があいまいなまま契約すると、引き渡し時に清掃範囲外だと言われてしまうことがあります。清掃の範囲、清掃内容の詳細はあらかじめ確認しておくことが大切です。
  • 清掃の実施者は誰か
    現場の職人が工事の合間に行う簡易清掃と、美装の専門業者が行う仕上げ清掃では、どうしても仕上がりに差が出てしまいます。見積書に美装工事の項目があっても、その内容と担当者も明確にしておきましょう。

実績、技術、対応力。この三つを確認したうえで信頼できる外注先を見つけること。そして見積段階で美装の範囲を明確にしておくこと。このふたつが、引き渡し時のトラブルを防ぎ、施主に満足してもらえる仕上がりにつながります。日頃から信頼できるパートナーを確保しておくことで、急な工期変更にも落ち着いて対応でき、現場全体の段取りにも余裕が生まれます。

建築美装のプロとして、雄英美装ができること

雄英美装は、神戸を拠点に関西一円で建築美装とハウスクリーニングを手がけています。戸建てからマンション、店舗、オフィスまで、新築・リフォーム後の仕上げ清掃を数多く手がけてきました。

  • 無垢材、天然石、ステンレスなど、素材ごとに洗剤や技法を使い分け、建材を傷めない仕上げを徹底
  • 段取りと道具の準備を彻底し、限られた工期でもスピーディーに仕上げる作業体制
  • 神戸市内を中心に、大阪・京都・奈良など関西一円へ出張対応

現場を知る美装職人が直接お伺いするため、施工状況を見ながら最適な段取りで作業を進められます。引き渡し前の仕上げ清掃でお困りの際は、物件の規模や工期をお知らせください。

まとめ

本記事では、リフォーム後の引き渡し時にトラブルのもとになりやすい汚れと、それを防ぐためのチェックポイントを解説しました。

リフォーム工事の仕上がりは、最後の美装工事で決まるといっても過言ではありません。見積段階で美装の範囲を明確にしておくこと、引き渡し前に現場を細かくチェックすること。このふたつを徹底するだけで、引き渡し時のトラブルは大きく減らせます。

建材の特性を理解し、工事特有の汚れを確実に除去できるプロの美装職人に任せることで、施主に感動してもらえる仕上がりを届けることができます。

リフォーム後の美装工事、引き渡し前の仕上げ清掃でお困りの方は、ぜひ雄英美装にご相談ください。新築やリフォーム後の建築美装からハウスクリーニングまで、丁寧、迅速、誠実をモットーにお引き受けしています。

工務店やリフォーム会社の方
物件の規模、工期、清掃範囲をお知らせください。短納期や複数現場のご相談も承ります。関西一円対応。

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