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雄英美装のブログ
お盆は、親戚や家族が集まるなど来客が多くなる時期です。来てくれた人に気持ちよく過ごしてほしいと思う一方で、家中をすみずみまで掃除する時間はないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
来客が受ける印象は、目に入りやすい場所の状態に左右されます。家全体をきれいにしなくても、汚れが目につきやすい箇所を優先的に掃除することで、家の印象を整えやすくなります。
この記事では、ハウスクリーニングや建築美装を行う美装職人が、現場で意識している「どこから手をつけるか」の考え方をもとに、お盆前の清掃で優先的に手をつけたい箇所と、それぞれのポイントについて解説します。直前に慌てないためにも、余裕のある今のうちから少しずつ進めていきましょう。
来客前に優先して掃除したい箇所
来客を迎える前の掃除を効率的に進めるためには、家中を一度にきれいにしようとせず、使用する機会の多い場所や、汚れが目につきやすい箇所を優先することが大切です。
優先したいのは、次の5か所です。
- 玄関
来客が最初に目にする、家の印象を左右する箇所 - 仏間・和室
普段使う機会が少なくても、お盆期間中など来客が集まる際には使用する機会が増える - リビング
来客が一番長く過ごす場所のため、汚れが目につきやすい - トイレ
個室で一人になるぶん細部まで目に入りやすい - 洗面台
家全体の清潔感に影響する箇所
建築や美装の現場にも「段取り八分」という言葉があり、作業する場所を先に決め、計画的に清掃することで効率よく仕上げています。日頃の掃除でも活用できる考え方ですので、ぜひ参考にしてみてください。
次の章からは、上記5つの箇所について、それぞれの清掃ポイントを見ていきましょう。
家全体を計画的に掃除する順番を知りたい場合は、大掃除は何から始める?プロ直伝の順番と段取りの立て方もあわせてご覧ください。
1.玄関の清掃ポイント

玄関は毎日何気なく通りすぎる場所のため、汚れや臭いに気づきにくいものです。家の第一印象を整えるためにも、しっかり清掃しておきましょう。
玄関の内側の砂ぼこり
まず、玄関の内側を掃除していきます。たたき(三和土)に出ている靴を靴箱に戻し、砂ぼこりを掃きます。ほうきや掃除機でほこりを取り除いたあと、固く絞った雑巾で拭くと、くすみが取れて明るい印象になります。
ドアノブも来客が触れる部分なので、べたつきや汚れがないかチェックし、拭いておきましょう。
玄関の外側の汚れ
ドアの外側や表札、インターホンの汚れは、普段の掃除で手をつける機会が少ない場所ではないでしょうか。しかし、来客にとっては意外に汚れが気になる箇所ですので、この機会にしっかり清掃しておきましょう。
固く絞った雑巾で、表札やドア表面の手垢や雨だれの跡、砂ぼこりを拭き取ります。インターホンのカメラまわりとボタンの汚れは、乾いた布で拭いておきましょう。ポーチの照明に虫やほこりがたまっていないか、電球が切れていないかもあわせて確認しておいてください。
靴箱の臭いと湿気
玄関で見落としがちなのが、靴箱の臭いです。気温と湿度が高い時期は、靴に染み込んだ汗や皮脂が原因で臭いがこもりやすくなります。
来客前には扉を開けてしばらく換気し、除湿剤や重曹を置くと、臭いを抑えやすくなります。日頃から詰め込みすぎを避け、定期的に風を通すと臭いがこもりにくくなるので、意識してみてください。
2.仏間・和室の清掃ポイント

仏間は、お盆にはとくに人が入る機会が増える場所です。仏間がないご家庭でも、和室を客間として使う機会が増えるため、事前に汚れ具合をチェックして掃除しておきましょう。
仏壇まわりのほこり
仏壇の上や経机、飾り棚のほこりは、お参りの際に目線が近くなるぶん目につきやすい部分です。乾いた柔らかい布か毛ばたきで、上から下へ軽くほこりを払っておきましょう。
金箔や塗りの部分は傷みやすいため、無理に磨いたり、洗剤を使ったりするのは避けてください。真鍮部分にくすみがある場合は、乾いた柔らかい布で優しく拭き取る程度にしておきましょう。仏具は材質や表面加工によって手入れ方法が異なるため、説明書などがあれば事前に確認してください。
畳の汚れ
畳は、掃除機かほうきでほこりを取ったあと乾拭きします。畳の拭き掃除には、濡れた雑巾を使わないようにしましょう。畳は湿気を吸いやすく、水分が残るとシミやカビの原因になります。とくに湿度の高いこの時期は水分が乾きにくいため、乾拭きを基本にしてください。
また、畳を拭く際は畳の目に沿って拭くのがポイントです。目の方向に逆らって拭くと、ほこりが入り込んだり、畳の表面を傷めたりする原因になることがあります。
座布団の臭い
座布団は、湿気や皮脂汚れによって独特の臭いがこもっていることがあります。来客前には、カバーを洗濯表示に従って洗い、本体も表示を確認して天日干しまたは陰干しにしましょう。両面に風を通すと湿気が抜け、臭いがやわらぎます。
取り込む際は強くたたくと中綿を傷めてしまいますので、表面のほこりを手で払う程度にとどめるとよいでしょう。
3.リビングの清掃ポイント

リビングは来客が長く滞在する場所です。床のべたつき、室内のほこり、気になる臭いがないか、重点的に確認しましょう。
床の皮脂汚れ・べたつき
素足で過ごす時間が長い夏場は、フローリングに汗や皮脂がたまり、うっすらとしたくすみやべたつきの原因になります。皮脂汚れは、掃除機や乾拭きだけでは取れにくいので、汚れていると感じたら拭き掃除をしておきましょう。
ただし、床は素材によって水濡れや洗剤の使用に適さないものがあります。必ず事前にご自宅の床の素材を確認してください。
- 水拭きできる床素材
水拭きできる場合は、住宅用の中性洗剤を表示どおりに薄めて使用します。固く絞った雑巾で拭いたあと、洗剤分が残らないよう水拭きし、最後に乾いた布で水気を取りましょう。 - 水拭きできない床素材
水拭きができない床素材で、どうしてもべたつきが気になる場合は、マイクロファイバークロスを水に濡らし、固く絞って拭き、すぐに乾拭きをして水分を残さないようにしてください。
室内のほこり
リビングのほこりは、高い位置から順に掃除しましょう。ほこりは払うたびに下へ落ちるため、低い場所から手をつけると、あとから落ちてきたほこりで拭き直しになってしまいます。
照明まわり、棚の上、テレビ画面やテレビ台の順に、ハンディモップで高い位置から下りていき、床は最後に掃除機をかけると二度手間を防げます。座ったときに目線が向くテレビ台や棚の上は、横からの光でほこりが浮かび上がって見えやすい部分なので、仕上げに拭き残しがないか確認しましょう。
室内の臭い
リビングでは、エアコンや、生活臭が染みついたソファ・カーテンの臭いが気になることがあります。部屋にこもった臭いは、住んでいると気づきにくいものですので、一度チェックしてみてください。
- エアコンの臭い
夏場はエアコンを長時間使うため、事前に臭いがないか確認しておきましょう。吹き出し口やフィルターを掃除しても臭いが取れない場合は、内部のカビやほこりなどが原因になっている可能性があります。無理に分解せず、専門業者への相談を検討してください。 - カーテン・ソファの臭い
カーテンは洗濯表示を確認し、洗えるものは来客日の数日前までに洗濯しておきましょう。ソファは掃除機でほこりを吸い取り、風を通して湿気を逃がします。仕上げとして、来客前に一度換気して空気を入れ替えると、こもった臭いを抑えやすくなります。
4.トイレの清掃ポイント

トイレは、滞在中に使われることの多い場所です。それだけに、短時間でも押さえておきたいポイントは決まっています。時短につながる順番とあわせて、掃除のポイントを見ていきましょう。
便器まわりの拭き上げ
まず便器の内側に洗剤をかけ、数分おいて汚れを浮かせます。その間に便座やフタ、便器の外側を拭いておきましょう。フチの裏や便座の裏は見落とされやすいですが、臭いの原因になることもあるので、しっかり掃除しておきたい箇所です。最後に浮いた汚れをブラシで落とせば効率的に仕上げられます。
床と壁の尿ハネ
トイレの臭いは、便器だけでなく床や壁に飛んだ尿ハネが原因になっていることも少なくありません。飛び散った尿は、放置すると乾いて臭いの元になります。トイレ用の掃除シートで床全体に加え、便器に近い壁も腰の高さまでを目安に拭いておくと、臭いを抑えやすくなります。
また、床のすみや便器の付け根は汚れがたまりやすく、目立つポイントです。重点的に拭いておきましょう。
手が触れる部分の汚れ
ドアノブやペーパーホルダー、洗浄レバー・ボタンなど、手が直接触れる部分の皮脂汚れも拭き上げておきましょう。便器まわりだけでなく、こうした細部を整えることも清潔感につながります。
便器の頑固な黄ばみや床に染み込んだ臭いなど、拭くだけでは落ちない汚れについては、トイレ・浴室・キッチンの水回り清掃術で詳しく紹介しています。
5.洗面台の清掃ポイント

洗面台は、水滴や水垢が目につきやすく、清潔さが表れやすい場所です。ここでは、素材を傷めない範囲で効率的に手入れする方法を紹介します。
蛇口・洗面ボウルの水垢
蛇口や洗面ボウルの白いくもりは、水道水に含まれるミネラル分が固まった水垢です。軽い汚れは中性洗剤を、白く固くこびりついた水垢には酸性洗剤を使うとよいでしょう。仕上げに水気を乾いた布で拭き取ると、蛇口が光り、清潔な印象につながります。
ただし、洗面ボウルや水栓金具、曇り止めコート付きの鏡は、製品によって使用できる洗剤や道具が異なります。事前に取扱説明書を確認し、目立たない場所で試してから使いましょう。また、洗剤を長時間放置すると素材の変色などにつながるため、避けてください。
※クエン酸などの酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜると、有害な塩素ガスが発生するおそれがあります。必ず製品の表示を確認し、十分に換気しながら使用してください。
洗剤の性質と素材の相性については、物件を傷つけない洗剤の選び方で詳しく解説しています。
鏡の水はねとくもり
鏡の水はねやくもりは、水滴が乾いて残った水道水のミネラル分や、歯磨き粉・ハンドソープの飛びはねが主な原因です。固く絞った布で水拭きしたあと、乾いたガラス用クロスで拭き上げましょう。水分が残ると水滴の跡がつきやすいため、仕上げの乾拭きも忘れずにしておきましょう。
曇り止めコート付きの鏡に研磨剤や酸性洗剤を使うと、コートを傷めるおそれがありますので、無理にこすらないようにしてください。
排水口の臭い
洗面室の臭いが気になる場合、まず確認したいのが排水口です。髪の毛や石けんカス、皮脂が絡んだぬめりは雑菌が増える原因になり、気温の高い夏場はとくに臭いが強くなります。ヘアキャッチャーにたまった髪の毛を取り除き、使い古しの歯ブラシなどでぬめりをこすり落としましょう。
それでも臭いが残る場合は、ボウル内のオーバーフロー(水があふれるのを防ぐ穴)の内側や、排水管の奥に汚れがたまっていることがあります。家庭では手の届きにくい場所に汚れがたまっている場合は、無理をせず専門業者への相談を検討しましょう。
5か所の清掃ポイントと最終仕上げのチェックリスト
ここまで紹介した5か所の清掃ポイントを一覧にまとめました。事前の掃除を済ませておけば、前日から当日は換気と最終チェックだけで来客を気持ちよく迎えられるでしょう。
| 場所 | チェックするポイント | 前日〜当日の最終チェックポイント |
|---|---|---|
| 玄関 | たたきの砂ぼこり・拭き掃除、ドア外側・表札・インターホンの汚れ落とし、靴箱の換気と湿気・臭い対策 | ドアの外側、表札、インターホン、たたきに目立つ汚れがないか確認し、必要な部分を拭く |
| 仏間・和室 | 仏壇まわりのほこり払い、畳の乾拭き、座布団のカバー洗濯と干し直し | 仏壇まわりのほこりを払い、座布団を整える |
| リビング | 床の皮脂汚れ・べたつきの拭き掃除、高い位置から順のほこり払い、エアコン・カーテン・ソファの臭い対策 | 照明や棚の上から順にほこりを払い、床を仕上げる |
| トイレ | 便器まわりの拭き上げ、床・壁の尿ハネ拭き、手が触れる部分の皮脂汚れ落とし | 便器、床、壁に汚れがないかチェック。備品を交換する |
| 洗面台 | 蛇口・ボウルの水垢落とし、鏡の水はね・くもり取り、排水口のぬめり・臭い対策 | 水はねを拭き取り、鏡と蛇口を拭き上げてタオルと小物を整える |
最終チェックは玄関を最後に回すと、掃除中に持ち込んだほこりまでまとめて片づけられます。すべてを完璧に仕上げようとせず、「見える範囲を整える」ことを優先しましょう。
整えた状態を長持ちさせるコツは、清掃後の美しさを長持ちさせる日常メンテナンス術にまとめています。
清掃のプロに依頼するのも選択肢のひとつ
忙しくて掃除の時間を取れない場合や、自分では落とせない汚れがある場合は、清掃業者への依頼を検討しましょう。夏場はとくに汚れや臭いが気になりやすい季節です。来客前にプロの手で清掃しておくと安心です。
また、次のようなケースでは、家庭の掃除だけで解決しにくく、無理に掃除しようとして素材を傷めたり器具の故障につながったりするおそれもあります。
- 便器の頑固な黄ばみや尿石(市販の洗剤で落ちない場合)
- 洗面ボウルの頑固な水垢や、蛇口に固くこびりついた白い汚れ
- 靴箱やトイレに染みついて取れない臭い
- 床や壁に染み込んだ臭い
- エアコンの内部にたまった汚れや、運転時の臭い
こうした汚れや臭いは、排水管やエアコン内部、床材の継ぎ目など、家庭では手が届きにくい場所に発生していることがあります。表面をこするだけでは解消しにくいため、必要に応じて清掃業者に相談しましょう。
お盆前は予約が集中しやすい時期のため、依頼を考える場合は日程に余裕をもって相談するのがおすすめです。
表面からは見えない場所の汚れとプロの視点については、見えない場所こそプロの腕の見せ所でも紹介しています。
まとめ

お盆前の掃除では、家中を完璧に仕上げるより、来客が目にしたり使ったりする場所を優先することが大切です。最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- 来客前は玄関、仏間・和室、リビング、トイレ、洗面台の5か所を優先する
- 各場所は、ほこりや水垢など来客の目に入る汚れから手をつける
- 靴箱・座布団・排水口など、住んでいると気づきにくい臭いも忘れずに対策する
- 時間のかかる汚れ落としは早めに済ませ、前日から当日は換気と最終チェックだけにする
- 時間が取れない場合や、落とすのが難しい汚れや臭いがある場合は無理をせずプロに相談する
手をつける場所と順番を選び、早めに進めておけば、直前に慌てずに来客を迎えられます。余裕のあるうちに少しずつ進め、直前は最終チェックだけで済む状態を目指しましょう。
お盆前のハウスクリーニングは雄英美装にご相談ください
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